知ることの重要性

脳動静脈奇形とは脳の先天性の病気です。
脳の血管は動脈と静脈に道筋がはっきりと分かれており各自の役割を果たしているのですが、動脈と静脈の一部がくっついてしまうのが脳動静脈奇形です。
人間の動脈の方が血液の流れる圧が高く静脈の方が弱いのですが、血管同士がくっついてしまうこの病気の場合、静脈にも強い圧で血液が流れるので、ごく稀に静脈側の血管が破れて出血しまうことがあります。
脳動静脈奇形の有無、出血の危険性の判定はCTやMRIといった検査で簡単にわかります。
頭のCTは今や人間ドックなどでオプションに付けられるため、脳梗塞といった他の病気と一緒に簡単に検査することができます。
より精密に調べたい時には、脳ドックという専門ドックでMRIを受けると、この病気の有無がはっきりと判明します。

脳動静脈奇形は簡単に調べられるようになったほか、治療法も選べるようになってきています。
動脈の圧が力強い若い方や静脈側の血管が痛んでいる方は、血管がくっついた部分を切って塞いでしまう外科手術が適応になりますが、まだ出血が少なく、今後の出血予防のために治療を行う場合にはガンマナイフで焼却する方法が選択できます。
ガンマナイフは塞栓術や外科手術より体に負担の少ない治療法になっています。
血管がくっついた部分にピンポイントで放射線を照射して、出血を起こす部分を塞いでしまう最先端技術で、経過良好であれば2泊3日で治療が終わります。
脳の病気を治療する医療現場では、大きく切ったりしないで治せる技術が進歩してきています。